どうも、なまけものマネー生活の なまけもの です。
前回とりあげた野村総合研究所の富裕層調査を少し掘り下げたいと思います。

引用:https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1
金融資産1億円、つまり金融資産ピラミッドにおける上位2層の富裕層以上の資産の内訳を見ていきます。

引用元:https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1
各層の世帯数、および金融資産額が公開されています。表だとわかりにくいので、これをグラフにすると以下の通りになります。

金融資産1億円以上、つまり富裕層以上の世帯数は全体5000万世帯に対して、ほぼ見えない程の割合です。つまり日本はほぼマス層〜準富裕層(金融資産1億円未満)の世帯で構成されています。
これを世帯数ではなく金融資産額で比較すると以下の通りです。

金融資産は日本全体で1500兆円強ですが、そのうち約2割弱も富裕層以上の世帯で占めています。世帯数では7割ほど占めていたマス層も、金額ベースでは高々4割ほどに収まっています。つまり、一部の少数の人々が、多くの資産を占めている構図が浮かび上がります。またその構図は、アッパー層になればなるほど顕著になります。
さらに、各層の金融資産額の推移を比較したグラフが以下です。

比較しやすいように、縦軸は相対目盛としていますが、超富裕層が40兆から80兆へ、富裕層が130兆から210兆へ、この20年で約2倍近い成長を遂げているのに対して、マス層は500兆から670兆へと1.3倍の成長率でしかありません。これは、富裕層以上が景気拡大や株価上昇によって効率的に資産の拡大に成功したことを意味しています。
一方で、サラリーマンの給与水準はここ20年でどう変化したのでしょうか。

国税庁の民間給与実態統計調査を年収ガイドがまとめてくれています。1999年と比較してほぼ横ばい、むしろ若干下がっています。
一方で、やはり日経平均株価は2000年から緩やかに上昇しています。

引用元:https://kabutan.jp/stock/chart?code=0000
つまり、株価 (=企業価値) の上昇に乗じて富裕層は着実に資産を伸ばしている一方で、給与所得に頼っているサラリーマンは年収も上がらず資産を伸ばせずにいるのです。だからこそ、資産を増やすには単に働くだけでなく、投資をする必要があります。投資をして、企業の成長に乗じる必要があります。
必ずしも企業への投資、すなわち株式投資や投資信託だけが解ではありません。ただ、何もしないと、何も始まらないのです。何もしないと、富裕層への道は閉ざされます。だからこそ、金融の正しい知識をつけ、正しい投資を学ぶ必要があります。
義務教育では投資のやり方は教えてくれません。大学生でも社会人でも、みなスタートは同じです。
いまこそマネーリテラシーを高め、投資を始めましょう!(自分に言い聞かせながら)
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